高齢者の離婚は財産分与の問題が大きなウェートを占める

はっきり言って熟年離婚という言葉が人々の口のよく上るようになったのはテレビドラマの影響です。テレビドラマを観て、長年連れ添ってきた夫婦が夫が定年退職した後になってまで、なぜ離婚しなけらばいけないか、という一種の不条理とも思える感情が人々の胸に湧いたからなのでしょうが、一時は社会現象になるほど大きな話題になりました。しかし熟年離婚は子どもの問題こそ起らないにしても、解決しなければならないことがたくさんあります。その第一は財産分与です。若いときの離婚は分与するほどの財産がないのがほとんどですから、これに関しては大きな問題にはなりません。しかし熟年という、いわば高齢者とも言ってもいい年代の離婚には財産分与の問題は避けて通れません。なぜなら今の高齢者はそれなりの財産を築いている人が多いからです。いま65歳以上の高齢者の持ち家比率は実に80%にも達しています。つまり10人のうち8人は自宅という財産を所有しているのです。それだけではありません。高度急成長時代に仕事に従事したきた今の高齢者は職場や収入に恵まれた人が多く、退職金などを蓄財に回し、数千万円から1億円前後の預貯金を持っている人は珍しくありません。加えて余生の生活を支えるのにじゅうぶんな年金もあります。それ故に離婚となると財産分与の問題が大きなウェートを占めてくるのです。

誰でも考えておかなければいけない熟年離婚

今は女性が目覚めてきた時代です。一昔前のように夫の言うことをハイハイと聞く妻はあまりいなくなっていると言えます。つまりはっきり自己主張をする女の人が多くなっているのです。特に夫がワンマンな家庭だと、若いうちはともかく、定年などで第一線を退いたときに妻は一気に強くなります。離婚問題が出るのもこのときなのです。つまり、長年夫の仕事に影響が出ないようにと、抑えに抑えていた妻の気持ちが一気に爆発するからです。したがって今は誰にでも熟年離婚はあり得る問題と考えて、日ごろからそれに備えておき離婚時の財産分与などについても念頭に入れておくべきではないでしょうか。

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